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2015年 05月 06日 ( 1 )

端島・軍艦島 世界遺産を思う

大学4年生の時、
東京電機大学工学部建築学科・阿久井喜孝研究室に在籍した。
阿久井研究室と言えば、軍艦島調査。

建築的側面から、アプローチしていた。

初めてのコンクリート造による高層住居群。
鉄筋でなく、鉄のワイヤーが使われた。
鉄のワイヤーは、海水からの錆によって爆裂し、
コンクリートは、破壊されてしまう。
わずかな人数しか住む事が出来なかった岩の島は、
巾160m長さ480mのコンクリートの島になった。
最盛期は、5000人以上がこの島で暮らした。
その事で生まれる生活の悲喜もトレースし、
都市部でこれから行われるだろう暮らしをイメージし、
高層化される都市計画の材料とした。
そのような研究であった。

当初は、
島流しとなった犯罪者や、他国人の強制労働による炭坑の場所。
「明治日本の産業革命遺産」ということで、世界遺産。

そこで暮らした人々の光と影を正確に伝えなければならない。
この小さな島には、刑務所も、パチンコ屋も、映画館も、
なんとデートコースも。

僕の中には、観光資源という言葉には、違和感がある。
浮かれては、いけない。

ぼろぼろの建物が壊れて行く様を見せる。
そんな保存であれば良いと思う。
お金を使う事はない。
今のままで良い。

阿久井喜孝先生・滋賀秀實先生、お疲れさまでした。

阿久井喜孝の建築
東京カテドラル聖マリア大聖堂(丹下健三研究室にて、担当)
田老町国民宿舎
国立の家
御前山休暇村
by sato-sigenori | 2015-05-06 08:52 | 建築 | Comments(2)