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カテゴリ:住宅の骨格( 10 )

住宅の骨格10 「2011葉山の住宅」

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南面に道路を持つ30坪の敷地。
南面が開かれている土地は、設計が以外と難しい。
太陽の恵みがたっぷりとある。
その事だけを頼りにつくると建て売りみたいな家に・・・。
設計の仕方を忘れてしまうほど。

南面に道路を持つという事は、欲しくない条件も併せ持つ。
今回の場合は、電線。
電気や電話、そして複数のケーブルが、
2階の目の高さに、飛び込んで来る。
せっかく、葉山に住みたいと思い、
家づくりをしているのに、緑の山の前には、無数の電線だ。
山を楽しみながら、暮らしたい。
そんな思いをあきらめたくない。

西側の隣家の屋根の向こうに、照葉樹林の手つかずの山がある。
その山を頼りに、気持ちのベクトルを南から西に置き換えてみた。
クライアントの家づくりメモの中に、
1人でも、大勢でも楽しめる家という希望があった。
小さな居心地と大きな居心地に置き換えた。

小さな居心地は、段差や柱で小さな場所をつくり、
大きな居心地は、西の山へ向かう一枚天井で小さな場所をつなぎ、
一つ屋根の下としてつくった。

「住宅の骨格」を伝える方法として、模型をつくる。
今回の「葉山の住宅」の骨格模型をつくるのに手こずった。
考え方が、平面から断面に、立体的になって来ている。

2011 葉山の住宅
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by sato-sigenori | 2013-08-26 14:41 | 住宅の骨格 | Comments(0)

住宅の骨格9「2010 清瀬の住宅」

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清瀬の住宅は、旗棹の敷地に建つ。
周辺建物に四方を囲まれる敷地。
その上、南側は、アパートの外階段と解放廊下。
この状況、条件の中で、居心地を考える。

敷地に対して真北がわずかに角度を持っている。
周辺建物との距離、間を考え、抜けと懐をつくる。

外部環境を読み込み、建築となる骨格を探した。
敷地北側の棹部分の扱いも忘れずに考えたい。
なぜなら社会につながる部分だから・・・。

それぞれの計画に相応しい明快な構造形式を見つけたい。
そして構造が明確であるものを、建築と呼びたい。

2010 清瀬の住宅
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by sato-sigenori | 2013-08-09 08:39 | 住宅の骨格 | Comments(0)

住宅の骨格8「2008 大磯の住宅」

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「2006 府中の住宅」は、
建物から敷地へ、街路へ、街へ、社会へと意識は広がり、
その意識が、2枚の壁という建物の骨格となった。
「外側から考える」を意識する事で「府中の住宅」は生まれた。

「大磯の住宅」は、意識的に「外側から考える」必要は無かった。

大磯には、海と山がある。
自然を楽しみながら、家族4人の日常を支える住宅をつくる事。

敷地に立った。
東からは、敷地を覆う木々がある。
残りの三方は、敷地を囲むように隣家がある。

そのような外側であっても、自然を感じる建物をつくりたい。

その気持ちの強さから、
南にある海に向かうわずかな隙間と、
隣家の屋根越しに見える山の存在を、すぐに見つけた。

「大磯の住宅」は、
自然への強い思いが、建築の骨格となり、
家族への思いを強く意識出来る建築につながった。

2008 大磯の住宅
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by sato-sigenori | 2013-07-28 14:35 | 住宅の骨格 | Comments(0)

住宅の骨格7 「2006 府中の住宅」

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2004亀戸の住宅は、
準工業地域という周辺環境から、考え、つくった。
外側という世界を感じ始めた。

2006府中の住宅は、
建築を職業とする自分自身の家、つまり自邸。
家族を持ち、感じた事、
亀戸の住宅で気づいた事を膨らませた住宅となった。

周辺環境から、社会環境へ、
建物から敷地へ、街路へ、街へ、社会と意識が広がった。
その意識は、社会から、建物へ意識を戻す。

南と北にある2つの道路を、
2枚のコンクリート壁でつなぐ住宅となった。
住宅の骨格は、そんな事から出来ている。

外側から考える事が、建築的な手法となり、
社会に対して建物をつくる事になると思った。

この「府中の住宅」を発表する時、
事務所名を「佐藤重徳アトリエ」から、
「佐藤重徳建築設計事務所」に改めた。

2006 府中の住宅
photo 石橋敏弘
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by sato-sigenori | 2013-07-02 17:42 | 住宅の骨格 | Comments(0)

住宅の骨格6 「2004 亀戸の住宅」

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準工業地域に建つ木造三階建ての住宅。
敷地は、小さな工場に囲まれていている。
今までの仕事は、住宅地ばかり。
初めて、周辺環境、建物の外を意識しながら、
設計をするきっかけになった住宅。

このような環境であっても、
人が暮らす場所として、内に籠らず、
外に開かれた住宅にしたい。
その事から見つけた外壁のあり方が、この家の「骨格」となった。
住宅という建物の「骨格」を、
建物を支える柱や梁、壁という内側だけで考えず、
街並などの「周辺環境」、
今を生きる事で取り巻く状況「社会環境」、
それら「建物の外側」も含めて建物を設計する。
そこから生まれる構造的な形を「骨格」と呼びたい。

「建築」につながる「社会」という言葉の使い方が、
何となくわかって来たように感じた。


2004 亀戸の住宅
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by sato-sigenori | 2013-06-19 16:20 | 住宅の骨格 | Comments(0)

住宅の骨格5「2004 東松山の住宅」

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2004 東松山の住宅

1階は、ピアノ室の防音対策から、壁式の鉄筋コンクリート造。
2階は、木造在来工法の住宅。

プランを組み立てながら、
同時にその中にある構造的な規則を見つけ出し、
柱、梁、耐力壁を、上手く配置する事が出来た。

都市型住宅を設計する場合、敷地条件などから、
一つの決まったモデュールや、
民家のような「原初的な軸組」のような骨格では、
今、目の前にある住宅を組み立てる事は難しい。

個々の生活と建築条件の中で、
その住宅だけの「建物の骨格」を探し始めた。
同時に「住宅の骨格」が、
構造的な柱、梁、耐力壁の事だけでないように感じ始める・・・。

東松山の住宅
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by sato-sigenori | 2013-06-11 14:05 | 住宅の骨格 | Comments(0)

住宅の骨格4 「2004 小平の住宅」

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「2002 giogio factory」は、
壁で、「建築の骨格」が出来ないかと考えてみた。
しかし、実際、
1階ギャラリー、2階アトリエの室内にある仕切り壁は、
外光を取り入れるために、天井までの壁でなく、
上部をあけた壁として、構造柱の一部を見せることにした。
つくりながら、壁だけで建築としての骨格をつくる事が、
わかりにくい、伝わりにくいと感じるようになった。
もちろん、壁だけで、わかる建築があると思うけれど・・・。
それと、木造建築の骨格を、壁だけでつくる矛盾。

木造建築という建物と考えると、
柱と梁、そして耐力壁を組み合わせる事が、
より強く、明確に、骨格を意識出来るのではないか。
つまり、骨格をもった建物を意識する事になるだろうと・・・。
そんな事を考えながら、「2004 小平の住宅」を計画した。

2004 小平の住宅
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by sato-sigenori | 2013-06-01 15:40 | 住宅の骨格 | Comments(0)

住宅の骨格3 「2002 giogio factory」

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建築の骨格が、柱や梁という軸組だけなのか。
木造建築の一般的な構造は、柱や梁、そして筋交いで出来ている。
筋交いは、耐力壁であり、
今では、構造合板を含む「壁構造」となる。

構造としての壁が、ある原則をもとに構成する。
壁のあり方次第で、
「建築の骨格」と呼べる物が出来ないだろうかと、考えた。

壁が連続したり、リズムを持ったり、閉じたり、開いたり・・・。
そんな事を考えながら、つくった建物。

giogio factory
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by sato-sigenori | 2013-05-28 09:27 | 住宅の骨格 | Comments(0)

住宅の骨格2 「2002 富士見野の住宅」

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2.5間×4.5間の平面をもつ3階建ては、
均等に柱、梁を配置した軸組をもつ住宅。

結婚する前、溝ノ口に住んでいた。
偶然、近くに日本中の民家を集めた公園がある事を知る。
最初の頃は、設計の仕事をしているのだから、
一度くらいは見に行ってみようと軽い気持ちで・・・。
しかし、建物に足を踏み入れて、その居心地よさに驚いた。
そして、その驚きは、
「この居心地はなにで出来ているのだろうか」
という問いに変わる。

次からは、1日2軒と決めて、じっくりと見ることにした。
庇の低さに感心したり、茅葺きのフォルムに感心したり、
スケッチをしながら、その答えを探った。
10回以上は、通ったかな。

ある時から、その答えが、
「むき出しの柱や梁という骨組み」ではないだろうか
と思うようになった。

富士見野の住宅
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by sato-sigenori | 2013-05-20 10:30 | 住宅の骨格 | Comments(0)

住宅の骨格1 「2001 麻生の住宅」

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最近、自分の建物について、よく考える。

今までの建物は、何を考えてつくったのか・・・。

独立してから、15年。

まず、最初に考えた事は、

それぞれの暮らしを包み、支える

「構造の骨組み=骨格」を、見つける事だった。

そこから、自分らしい何かが、つくれると思った。

「住宅建築の骨格」について、少しずつ書き足していこうと思う。

麻生の住宅
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by sato-sigenori | 2013-05-16 11:24 | 住宅の骨格 | Comments(0)